ようこそ小さな劇場へ。ハグでつながるココロとココロ「劇団ハグハグ共和国」

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INTERVIEW -私とハグハグ-


わかるようですぐにはわからないのが劇団の世界観。
少しでもハグハグ共和国を知っていただくために、
メンバーにメンバーが座談会形式でインタビュー。
役者から見たハグハグ共和国をお伝えします。

Vol.1月野原りん

-インタビュアー「伊喜真理」、「小松聖矢」-

『月野原りん』プロフィールはこちら




Q:あなたにとって「演じるとは?」




-りん:“えんじぇる”ですかぁ?

小松:・・・。
伊喜:ほう、エンジェル・・・

-りん:すいません、酔っぱらってるから(笑)考えたことなかったなぁ、「演じる」って何かを。よくよく考えると、昔から、それこそ小さいころからずっと、みんな演じてない?

伊喜:分かります!誰しもみんな何かしら・・・

-りん:だから、特別なことじゃないっぺ?って。

小松:その演じることを人に見せるか見せないかの違いはあるじゃないですか? 自分のために演じるのか、誰かのために演じるのか。っていう違いはあると思うんですが。

-りん:うん、日常生活だって、自分のためだけに動いてるわけじゃないよ、じゃない?

伊喜:うーん、確かに。ただ、「誰かに見せるわけじゃない『素の自分』を表現してください」と言われることがあって、そんなときりんさんはどうしてるんだろって。ひとりで家にいます、みたいな。

-りん:何もしない(笑)

伊喜・小松:(笑)

-りん:逆になにもしないで寝てるとかだね、きっと。

伊喜:場面に動きがない状態って、役者としてはちょっと怖いですね。りんさんに聞いてみたかったんですが、「死」を演じる時、何か意識していることありますか?

-りん:死ぬときは、まず、呼吸が止まるから、なるべく、「呼吸をしない」ようにする。

小松:物理的に(笑)

-りん:「おとなずかん」(第27回公演)のときが、まさにそうだったんだけど(笑)。人が死ぬところを見たことある人ない人いるけれど、呼吸、心臓、血の流れが止まるし。

伊喜:確かに、「おとなずかん」の時、本当に死んでる、死んじゃう~、息してない~って。
小松:いきまりさん一番近くにいましたもんね。

-りん:あれ、私、本当に死ぬかと思った。

伊喜:りんさんの呼吸が止まってから、私、長めに悲しんでましたもんね(笑)

-りん:いやいや、呼吸止める前から、セリフを喋っているうちに、本当に体がしびれてくるし、体に酸素足りてねーってなって。確かに、息は苦しくなるだろうなって、つもりで芝居してるんだけど、これ、本当に脳震盪で倒れるんじゃないかって感覚になって(笑)

伊喜:危ない状態だったんだ(笑)

-りん:でも、実際は物理的に何かしない限り、本当には死ねないじゃん?

小松:「おとなずかん」のとき、劇場に入ってから、楽屋袖でそのシーンを聞いたときに「りんさんの芝居が稽古中と変わった、凄い」って、思ったんですよ、楽屋袖にいた全員で凄い!ってなって。

-りん:ごめんね。っていうか、それダメな役者だよ(笑)

小松:楽屋袖にいた役者が自然と声を合わせて「りんさん、すげーーーーー」て言ってたんです。

-りん:えー、全然凄くないよ、ひどーい。これ、載せないでほしいにゃー。

伊喜:あー、これは載せちゃうやつだなぁ(笑)

-りん:劇場に入ると、「変わる」って言われる。でも別に変えるつもりはなくって。

小松:結果として変わってしまったんだなと感じます。

伊喜:同じ場に居る者としては、嬉しいです「ここまでやってくれるのか」って。

-りん:結果としてなってしまったことを、受け入れて演じてしまっているんだね、迷惑をかけると言えば、かけるよね。

小松:段取りではなく「感じている」からこそできることですよね?凄いです。

-りん:もうちょっと大人になって、もうちょっと前からやりなさい。って自分に対して思うけどね。

伊喜:実際、劇場に入って、セット、音響、照明を感じると、芝居変わっちゃいますよ、私は計算高いので(笑)稽古の芝居を見て、スタッフさんも明かりや音響を作ってくださっているので、本当は変えちゃいけないんですけどね。

小松:変わっちゃうのいいですけど、変えちゃうのはダメです。

伊喜:はい、私の「変えちゃう」はダメです。

小松:つぎに行きましょう。



~次回更新:Coming soon~












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